クラウドファンディング達成御礼企画シリーズ


新たな結の創出ムーブメント in 益子・濱田窯
茅葺きと古民家、私たちの暮らしのこれからを考える

クラウドファンディング「濱田庄司とバーナード・リーチの茅葺き長屋門再生と創造|栃木県益子」(2021/12→2022/1)の達成御礼企画シリーズとして、「新たな結の創出ムーブメント in 益子・濱田窯 茅葺きと古民家、私たちの暮らしのこれからを考える」としたイベント・企画を実施します。
企画・主催:カモン長屋門プロジェクト

 

 自然のめぐりの中で、健やかに生きること。コミュニティの中で、助け合いの「結」を大切に生きること。私たち「カモン長屋門プロジェクト」は、前身の「濱田窯×筑波大学大学院有志チーム」として、濱田窯の茅葺き長屋門の修復・再生のためのクラウドファンディングを行い、多くの方々のご理解とご支援により目標を達成することができました。茅葺きと古民家の修復や保存の活動を通して、そこから得られる有形無形の豊かさを日々実感しています。この恩恵をもとに、建物の修復・保存に留まらず、〝新たな結の創出〟へと繋げることを目的として「こらからの暮らし」を共に学びながら考え、感じる場を設けます。皆さまのご参加お待ちしております。

スライドトーク+ワークショップ「古民家のみかた、しらべかた、つくりかた」

松井 郁夫(建築家)

①2023年3月18日(土) スライドトーク(レクチャー)

「日本の民家の歴史 縄文から現代まで」
その土地の気候風土に合わせて作られた、縄文時代の竪穴住居から始まる日本の民家の成り立ちの歴史や古民家再生の実例紹介など。

時間:3月18日(土)13:30~16:00(途中休憩あり)
料金:1000円( 入館料別途1000円、 年間パスポート2500円、 障がい者割引等あり)※当日現金支払いのみ
会場:濱田庄司記念益子参考館 4号館上ん台(栃木県芳賀郡益子町益子3388)
定員:50名(先着順)
申込:以下の受付フォームまたは濱田庄司記念益子参考館へお電話(0285-72-5300)を(2/18より受付開始)。


2023年3月19日(日) 実測ワークショップ

「古民家を読む ― 茅葺き長屋門の実測会」
「建物の実測は先人たちの知恵や工夫に迫り、伝統構法を最短の作業で習得できる場」と松井さんは言います。約90年前に濱田庄司が近隣から移築しバーナード・リーチとの工房と居室としてリノベ―ジョンした個性あふれる長屋門を舞台に、計測、記録し、その魅力や技術を松井さんのお話を聴きながら一緒に読み解いていきます。

時間:3月19日(日)10:00~16:00(途中休憩あり)
料金:2000円( お弁当注文希望の方、別途800円事前申込み)※当日現金支払いのみ
会場:濱田窯長屋門 4号館上ん台(栃木県芳賀郡益子町益子3387)
定員:20名 (先着順)
持ち物 ※弁当や画販、巻き尺代について当日現金支払いのみ

・昼食 ※お弁当を注文可能。1 週間前までに注文ください。( 別途800 円。アレルギー等は対応できません。)
・画版( 四つ切サイズ)※購入希望者は 1 週間前までに注文ください。 ( 価格:しな合板画板 1,900円 )・巻き尺(コンベックス)※あればお持ちください。購入入希望者は1 週間前までに注文ください。(価格:尺寸相当付き巻き尺¥980円)
・2B 以上の書くもの 太芯0.9mm 程度が使いやすいです。
・消しゴム
・汚れても良い動きやすい服装 ※イラストは実測職人の画です。今回は各々汚れても良い動きやすい服装でお願い致します。

申込:以下の本受付フォームまたは濱田庄司記念益子参考館へお電話(0285-72-5300、9:30~16:30 休館日除く)を(2/18より受付開始)。


<お問い合わせ先(2日とも)>カモン長屋門プロジェクト:hamadatsukuba1934@gmail.com

詳細はこちら

古民家再生と木組の家づくりを実践する松井郁夫氏が、古民家の成り立ちから再生の実例を紹介し、益子参考館の古民家実測の演習を行います。

松井 郁夫 MATSUI Ikuo:1979年東京芸術大学大学院美術研究科修了。環境造形デザイン専攻。(株)現代計画研究所入社、都市計画・アーバンデザイン担当。1985年松井郁夫建築設計事務所設立。現 一般社団法人ワークショップ「き」組 代表理事。内閣府地域活性化伝道師。学生時代より全国町並み保存運動に参加。

詳細パンフレット
(画像クリックでDL)

2023年3月18日(土) スライドトーク(レクチャー)
2023年3月19日(日) 実測ワークショップ


【以下のイベントは終了しました】

茅葺き屋根保存「茅仲間集まれ! 茅の収穫・茅場の保存ボランティア募集」

実際に体を使って茅葺き文化の維持保存に携わりたい、有志の方を募集します。茅葺き屋根と共に風景の中に少なくなった「茅場」。茅場は毎年刈り込み、野焼きなど手入れすることで良い屋根材となります。

濱田窯では、20年前に屋根の保存のため新規に茅を植えましたが、現在人手不足のため、十分な管理とは言えない状況です。
初心者も歓迎です。ぜひこの機会に体験andご協力いただけると助かります。

実施日:12月19日(月)9:00〜15:00
 ※雨天中止
 ※予備日12月26日(月)

内容:濱田窯の茅場に生えている屋根材であるススキを鎌で刈り、束ねて運びます。
定員:15名程度

持ち物・服装:動きやすく暖かい服装、運動靴又は長靴、軍手などの作業用手袋、鎌(あれば)
 ※ススキに直に触れると肌が荒れますので、気になる方は皮膚が露出しないような服装でお願いします。

定員に達し次第、申込みを締め切らせていただきます。
前日のお昼に天候をみて開催決定の通知を参加者にメールいたします。
お車の方は濱田窯隣りの濱田庄司記念益子参考館駐車場にお停めください。
お弁当をご用意します。
食物アレルギー等のある方はご持参ください。

※マスク着用等、感染症対策にご協力お願いします。開催者側で感染が発生した場合は中止となります。ご了承ください。

<お問い合わせ先>
カモン長屋門プロジェクト
hamadatsukuba1934■gmail.com (→■を@に変えてメールください。)

参加のご希望は、以下の申し込みフォームから必要事項をご記入の上送信してください。

茅仲間集まれ!茅こしらえ会 参加者募集中

茅葺き屋根の修復にはたくさんの人手と労力が必要です。

維持保存のために実際に体を使って携わりたいという有志を募集します

茅文化に触れていただくことも目的とします。

「茅こしらえ」は刈り取った茅を屋根材として使用する前の大切な作業。経験者の指導に従って茅の小束を作り、出来上がったものが実際に長屋門の屋根に使用されます。


トークセッション「暮らしの場を自然に近づける」

廣瀬 俊介(環境デザイナー) × 山田 貴宏(建築家)

2022年11月19日(土) 14:00〜15:30

会場:濱田庄司記念益子参考館4号館

参加費:1,000円 定員:50名 *別途入館料:1,000円

※茅葺き屋根の古民家の座敷で開催します。暖かい服装など防寒対策をお願いいたします。


*申し込みは上記の参加登録フォームから。
 または濱田庄司記念益子参考館までお電話を。電話番号:0285-72-5300 


詳細はこちら

陽光が降りそそぎ、物質がめぐる中に、人はどう自然と近しく身を置けるのか、建築家とランドスケープデザイナーが対話します。

山田 貴宏 YAMADA Takahiro:パーマカルチャーのデザイン手法を背景に住環境、建物とそれを取り巻く自然、コミュニティまで含めた幅広く繋がる場ぐくりを目指す。地産地消、自然素材、木の家などをテーマに建築/環境設計を行う。ビオフォルム環境デザイン室代表。

廣瀬 俊介 HIROSE Shunsuke:ランドスケープデザイナー、専門地域調査士(認定機関:日本地理学会)、日本景観生態学会専門幹事。千葉県市川市生まれ。2019年栃木県益子町に移住。風景/景観と風土の研究の上に風土形成の一環となるランドスケープデザインを探求する。



 濱田窯長屋門修復クラウドファンディング達成御礼企画シリーズ「新たな結の創出ムーブメントin益子・濱田窯 茅葺と古民家、私たちの暮らしのこれからを考える」の第3回のトークセッションです。この回の企画を担当されたLLP風景社の簑田さんより、ご案内文をいただきましたので、下記に紹介します。


自然との共生
自然とともにある暮らし
農的生活
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よく聞かれるようになったフレーズですし、生き方、暮らし方として、おそらく多くの方の共感を集めるものではないかと思います。それは、つまり、具体的に「どのようなこと」なのでしょうか? また、益子参考館や濱田窯長屋門のように、茅葺や土壁に象徴される古民家の空間を心地よく感じるのは、どうしてなのでしょうか?
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「新たな結の創出ムーブメント」第3回は、「暮らしの場を自然に近づける」と題して、パーマカルチャーを下敷きにしながら、環境負荷の小さい、循環型の農的暮らしをサポートする住まいをつくる山田貴宏さんと、風土と風景/景観の研究の上に、暮らし手自らによる風土の形成を支えるランドスケープデザインを探求する廣瀬俊介さんを迎えてトークセッションを催します。

お二人の実践と探究をもとにした、手近なところから集めた木や茅や土や石を使い、伝統的な工法によって建てられた古い建物や庭を合わせた住まいその他から、自然に近しい暮らし方を学ぶための読み解きは、参加される方の感性にも響くことと思います。ご参加をお待ちしています。
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●山田貴宏氏(株式会社ビオフォルム環境デザイン室・代表)
ウェブサイト:https://bioform.jp
インスタグラム:https://www.instagram.com/bioform.architects/

●廣瀬俊介氏(風土形成事務所・主宰)
ブログ「東北風景ノート」:http://shunsukehirose.blogspot.com/
インスタグラム :https://www.instagram.com/shunsuke.hirose/

2022年11月19日(土)
14:00〜15:30

スライドトーク+ワークショップ「茅葺きの可能性を探る〜茅と藝」

相良 育弥(茅葺き職人) × 牧田 沙弥香(茅葺き職人見習い)

2022年11月12日(土) 10:00〜15:00

 「スライドトーク&セッション」と「ワークショップ」を同日に開催します。


 スライドトーク&セッション 10:00〜12:00

 会場:濱田庄司記念益子参考館4号館

 参加費:1,000円 定員:50名

 ※別途入館料:1,000円(中高生500円 小学生以下無料 障がい者割引あり 年間パスポート2,500円)
 ※会場は古い日本家屋で扉を開放します。暖かい服装でお越しください。

 茅葺きワークショップ 13:00〜15:00

 会場:濱田庄司記念益子参考館 庭

 参加費:2,000円 定員:20名

 ※別途入館料:1,000円(中高生500円 小学生以下無料 障がい者割引あり 年間パスポート2,500円)
 ※小学生以上(小学生は保護者同伴)
 ※屋外での活動です。汚れても良い暖かい服装。必要であれば作業用の手袋をご持参ください。
 ※手指消毒、密にならない等、感染症対策にご協力お願いいたします。


*「スライドトーク&セッション」「ワークショップ」とも申し込みは以下のフォームから。

  お申し込みの際は、参加者のお名前、年齢、連絡のつくお電話番号をご明記ください。


開催にあたって相良育弥氏・牧田沙弥香氏、それぞれからコメントをいただきました。

相良 育弥さんからのコメント

伝統、文化、保存、継承、重要文化財、、

茅葺き屋根にまつわる言葉をあげてみると、
どれもこれも重くるしくて、しんどくなる。

本当は身近に生えている草を刈り取り、それで屋根を葺いて、最期に土に還すだけなんだけれど、いつの間にかどんどん重たいものになってしまっているようだ。
そんな重たくなってしまった茅葺き屋根の、本来の軽やかな魅力を、「藝」の力を借りてもう一度引き出してみたい。

そうして皆が茅葺き屋根にすんなりと出逢い直す事が出来れば、そこに自然と文化も生まれて、保存せずとも自然と継承されて、やがて次の重要文化財になりうる美しさを持った、まあたらしい茅葺きが生まれのではないか。

そんな風に思いながら現代を跋扈する茅葺き職人が、「藝」の力を知る若手の職人見習いと忌憚なく語り合ってみたいと思います。

牧田沙弥香さんからのコメント

茅手見習い中の牧田です。

昔、田んぼに広がる稲穂の色(光)を別のかたちにして隠れ家に持ち帰ろうと試みますが理想と遠く、手で何かをつくる上で素材への親和性が足りない事に気がつきました。

茅葺き職人たちはとても綺麗に動きます。茅と屋根のことをよく知っていて、自分には見えないものを見ているんだろうなと見入ります。

だけど茅と屋根を 本当に 知ることは延々と時間が必要で、それは人を知ること、地球を知ることにも近づくのかなと時々感じます。

何で茅と屋根なのか?は、手を動かしながら腑に落ちる瞬間が有るのですがすぐ忘れます。有っただけでとても気持ちが良いのですが、これを言葉にすることも修行かもしれません…?

詳細はこちら

茅葺き職人の技に裏付けされた芸術性と喜びを今に伝え、茅を素材とした表現の最先端にいるお二人による、スライドトーク&セッションと参加型の制作ワークショップ。


相良 育弥 SAGARA Ikuya:茅葺き職人。1980年生まれ。株式会社くさかんむり代表。兵庫県神戸市北区淡河町を拠点に、空と大地、都市と農村、日本と海外、昔と今、百姓と職人のあいだを、草であそびながら、茅葺きを今にフィットさせる活動を展開中。

牧田 沙弥香 MAKITA Sayaka:1994年静岡市に生まれる。建築と美術を学び、素材や空間に在る光を追う中で茅葺きに辿り着く。現在、茅葺き職人の見習いを行いながら技術と人の暮らし方、ものの美しさについて学ぶ。

2022年11月12日(土)
10:00〜12:00

トークセッション「民藝と暮らしと茅葺き」

安藤 邦廣 × 濱田 友緒

2022年9月18日(日) 14:00〜15:30

会場:濱田庄司記念益子参考館4号館

参加費:1,000円 定員:60名 *別途入館料:1,000円

*参加申し込みスタートしました。登録は以下のフォームから。

詳細はこちらから

濱田庄司の民藝運動にとって茅葺きは何を意味していたのか。“民藝”を通して見る茅葺きについて,茅葺き建築研究の第一人者である安藤邦廣氏の講演に加え、後半はチーム代表の濱田友緒を交えてお話します。


安藤 邦廣 ANDO Kunihiro:建築家。筑波大学名誉教授。日本茅葺き文化協会代表理事。里山建築研究所主宰。1948年宮城県生まれ。日本の木造伝統構法の研究。主に茅葺き民家や小屋と倉に関する研究。板倉構法の技術開発とデザイン。

濱田 友緒 HAMADA Tomoo:陶芸家。濱田庄司記念益子参考館・館長、濱田窯代表。1967年生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科卒。窯元を運営しながら作家独自の表現を追求している。民藝、陶芸を介した国際交流も積極的に行う。


トーク内容・申込みに関する詳細は コチラ から。

2022年9月18日(日)
14:00〜15:30

茅葺き屋根保存「茅仲間あつまれ! 茅こしらえ、茅の収穫ボランティア募集」(終了分)

場所:濱田窯茅畑など、長屋門周辺

予定日:2022年8月7日、21日、28日 9月4日、11日、23日(*すべて開催終了)

時間: 9:00〜15:00(いずれの日程も)

*受付終了しました。多数のお申し込みありがとうございました。

詳細はこちら

茅仲間集まれ!茅こしらえ会 参加者募集中

茅葺き屋根の修復にはたくさんの人手と労力が必要です。

維持保存のために実際に体を使って携わりたいという有志を募集します

茅文化に触れていただくことも目的とします。

「茅こしらえ」は刈り取った茅を屋根材として使用する前の大切な作業。経験者の指導に従って茅の小束を作り、出来上がったものが実際に長屋門の屋根に使用されます。

参加のご希望は、以下の申し込みフォーム(あるいは上のQRコード)から必要事項をご記入の上送信してください。


お問い合わせ先:益子濱田窯×筑波大学大学院有志チーム 0285-72-5311(9:00〜17:00)

企画・主催:カモン長屋門プロジェクト 企画・広報・運営 協力:LLP風景社(廣瀬俊介・簑田理香)・萩原潤・望月崇史・常陸風土記の丘 会場協力:濱田庄司記念益子参考館 デザイン協力:笹目亮太郎(勝手に民藝運動活動家) 切り絵協力:中山武(民芸店ましこ) 茅拵え協力:ましこ参考会